無造作に作ったドールハウスが意外とうまくできた巻
変に気合いを入れた時より、案外そういう時のほうが成功したりして。
これはその典型的な例。
イメージはギリシャの古いテラス、もしくは廃墟。
ワイヤープランツと、万両の実で作った。
「これ作って!」と長男。
でも見るからに『真っ直ぐな壁』『本物そっくりの雑貨』『精密な家具』なんて、ああ大変そう。
なにせ「根気よくコツコツ」とか「図面をひいて正確に」とか、そういう細かい作業が苦手なのです。
ちゃんと測ることすらできません(性格的に)。
そこで私は密かに思った。
「よし、とにかく簡単に作ってごまかそう」と。
かくして手早く作り終えることだけを目的としたドールハウスの製作開始。
階段も大雑把にジグザグに折って貼りつける。
その付け方も、ガムテープでべたべたと大胆に。
この時点ですごい汚いですが、ふと思いついて石粉粘土を指で塗ってみたら、あら不思議、ガムテープが隠れて急にきれいに!
おお、なんだか一気にやる気が湧く私。
ほかの小物を作る気力はないので、庭のユーカリの枝を切ってきてグサッと挿した。
素晴らしい流れです、ここまでいっさい定規もお金も使っていません。
べたべた塗るだけで白い壁っぽくなる。素晴らしい。
雑なだけなのに、ナチュラルに見える不思議。
土の部分には焦げ茶の絵具を塗ったので、なんだか生クリームたっぷりのチョコレートケーキみたいでおいしそうです。
さて、土台の箱の前面に不自然な穴が開いていることに、気づいた方もいらっしゃることでしょう。
じつはここに小さな鉢植えを入れるつもりです。花壇になるように。
じつはここに小さな鉢植えを入れるつもりです。花壇になるように。
でも、ちょうどいいものがなくて。
しなびたら嫌なので、すぐ冷蔵庫に戻したけどね。
以上、すっかり親のほうが夢中になってしまったパターンでした。
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これでは遊び道具にならないので、長男にも作りました。
菓子箱ハウス。
階段のあたりが一軒目と同じ。
ミニカーが何台もとまれる地下駐車場つき。
これで長男も暇つぶしできたようです。
よかったよかった。