無造作に作ったドールハウスが意外とうまくできた巻


とくに何も考えずにテキトーにやってみたら、思いのほかうまくいくことってある。
変に気合いを入れた時より、案外そういう時のほうが成功したりして。

これはその典型的な例。


手作りドールハウス

ドールハウス。
イメージはギリシャの古いテラス、もしくは廃墟。

廃墟の庭でピクニック。

ドールハウスの手作りリース

天井には小さなリース。
ワイヤープランツと、万両の実で作った。



テラスにはポプリの枝で作ったベンチ。
麻紐のぐるぐるは、ロープのつもり。


テラス手作りドールハウス

長男が風邪ぎみで、家にこもっていた時。
絵本を読みつくしたので、古い雑誌をひっぱりだしたらドールハウスの記事がありまして。

「これ作って!」と長男。

でも見るからに『真っ直ぐな壁』『本物そっくりの雑貨』『精密な家具』なんて、ああ大変そう。

なにせ「根気よくコツコツ」とか「図面をひいて正確に」とか、そういう細かい作業が苦手なのです。

ちゃんと測ることすらできません(性格的に)。


そこで私は密かに思った。
「よし、とにかく簡単に作ってごまかそう」と。


かくして手早く作り終えることだけを目的としたドールハウスの製作開始。




まず平べったい箱の上に、ダンボールを適当な形に切って乗せる。(最初は写真をとっていなかったので、途中経過の画像がありません)

階段も大雑把にジグザグに折って貼りつける。
その付け方も、ガムテープでべたべたと大胆に。

この時点ですごい汚いですが、ふと思いついて石粉粘土を指で塗ってみたら、あら不思議、ガムテープが隠れて急にきれいに!

おお、なんだか一気にやる気が湧く私。



俄然やる気が出たので、床はキレイに仕上げました。
焦げ茶に塗ったダンボールを細かく切って貼っただけですが、ズボラにしては珍しく丁寧な作業。



調子にのってベンチも作りましたが、ここでやる気が途切れる。(短いやる気だ)
ほかの小物を作る気力はないので、庭のユーカリの枝を切ってきてグサッと挿した。


素晴らしい流れです、ここまでいっさい定規もお金も使っていません。



ギリシャのテラス風ドールハウス

石粉粘土サイコー。
べたべた塗るだけで白い壁っぽくなる。素晴らしい。
雑なだけなのに、ナチュラルに見える不思議。

土の部分には焦げ茶の絵具を塗ったので、なんだか生クリームたっぷりのチョコレートケーキみたいでおいしそうです。





さて、土台の箱の前面に不自然な穴が開いていることに、気づいた方もいらっしゃることでしょう。
じつはここに小さな鉢植えを入れるつもりです。花壇になるように。

でも、ちょうどいいものがなくて。



ためしに冷蔵庫のブロッコリ―スプラウトを入れてみたら、あら、あつらえたようにピッタリ。

しなびたら嫌なので、すぐ冷蔵庫に戻したけどね。



廃墟のドールハウス

以上、すっかり親のほうが夢中になってしまったパターンでした。



***


これでは遊び道具にならないので、長男にも作りました。


菓子箱ハウス。
階段のあたりが一軒目と同じ。
ミニカーが何台もとまれる地下駐車場つき。

これで長男も暇つぶしできたようです。
よかったよかった。